僕ドラえもんです
新年姪っ子が来て、一緒にドラえもんのアニメを見たんですよ。
いつもムスっとした表情のムス子さんというキャラクターが出てくる回で、このムス子さんはなかなかの個性の持ち主で何があってもいっつもムスッとしてて全然笑わないんですよ。
全体の話の流れは
・遠足に行く
・スネ夫が写真をたくさんとってスライドショーを作ったから見に来ないかとみんなを誘う
・しずかちゃんがムス子さんも誘うけど、じゃいあんとスネ夫が悪態をついてムス子さんは帰ってしまう。しずかちゃんが怒ってムス子さんが来ないなら来ないといい帰ってしまい、のび太はジャイアンとスネ夫にムス子さんを連れてこいと言われてなくなく誘いに行く
・とりあえず誘いに行くが失敗してドラえもんの道具を借りて誘うことに成功する(途中、月刊マイナーという雑誌が売り切れていることにがっかりするシーンがあるがのちのちの伏線となる)
・みんなでスライドショーを見るが、ムス子さんに笑顔はなく、のび太は道具を使ってムス子さんを笑わせる
・道具の力がすごすぎてムス子さんの顎が外れてしまい、機嫌を悪くしたムス子さんは帰ってしまう
・のび太は道具で無理やり笑われてたことを謝りに行く。その時、実は表情が豊かでないだけで実は笑っていたことに気づき、漫画(月刊マイナー)を貸してもらい仲直り
こんな感じの話なんですが、問題はドラえもんから借りた道具なんですよ。
ドラえもんの道具って物のサイズを変えたり、増やしたり、空間を移動したり、空を飛んだり、時間を移動したりまぁこの辺は結構夢があるじゃないですか。こういう道具を見てるとやっぱドラえもんっていいなって思うんですよ。少年誌ならではの輝かしさを感じれるので。
で、今回の道具は「表情コントローラー」というらしいです。これは何かというと「アンテナを相手に向けてボタンを押すと、電波が顔の筋肉を動かして思い通りの表情になる」というちょっとやば目の思考を持った道具でした。
漫画でよくあるのが、相手の心をコントロールしてしまう道具とかよくあるじゃないですか。ドラえもんだと「キューピッドのや」という道具があって、これは相手の恋心を操る道具で、身体のどこかにやをさせば効果が出るんですが、ビジュアル的も天使の矢的な感じなのでハートフルなんですよね。実際身体にやが刺さったまま生涯過ごすことはできませんから。
でもこの「表情コントローラー」は違う。「電波で相手の顔の筋肉を動かす」んです。
わかりますか?頭に付けて空を飛ぶとか、風呂敷に包んで時間を戻したり進めたりするとか、そういうのじゃないんですよ。
もう一度いいます、「電波で相手の顔の筋肉を動かす」です。
しかも発動条件が、「アンテナを相手に向けて」ですからね。
キューピットのやであれば相手にやを指すことが必要ですし、こういう相手を操る道具や技って発動条件が厳しいからいいんですよね。ヒロアカの心操くんだって相手に返事させることが発動条件ですから。
なのに、「アンテナを相手に向けて」「電波で顔の筋肉を動かす」だけですからね。ほぼ、凌辱の領域ですよね。心だけは許さない的な。心さえ奪ってなければ何やってもいいんですか!?って話ですよ!!!!!
ドラえもんってのはもっと夢がある道具があって然りじゃないんですか!?電波で相手の顔の筋肉を動かすってどういうシーンで使う道具なんですか!?なに?にらめっこ?稲垣選手を笑わすときとかに使えばいいんですか!?
もっとここから笑ったり、泣いたりできるようなそういう夢を見させてくれよ!ドラえもん!!!おい!ドラえもん?聞いてる?おい!
おーい!
あれ?聴いてる?
どらちゃーん?もしもし~~?
あれれ~~~?どらちゃーん?
なに怒ってる?ドラえもん怒っちゃった?機械だけど怒っちゃった?
あれれれ???
あれ?
あひぃ?
僕ドラえもん?
僕ドラえもんでしたか。
うひひひ、僕ドラえもん。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
fin