見えてるという概念
目が悪いのにもかかわらず中学3年まで裸眼だったせいで、いまだに物を見るときに必要以上に近づく癖が治らない。
こんばんわ。はるぎくこです。
みなさん視力はいかがなものですか?
今日は目に見えているものが全てっていうのはただの主観に過ぎないのでは?という話をしたいと思います。
今は眼鏡をかけて生活をしていますが、初めて買った視力矯正器具はコンタクトレンズでした。
もう0.01とかの世界なので、裸眼だとほぼ見えてなかったんですが、それでも義務教育の9割を裸眼で過ごしてました。
眼鏡チャンスはいくらでもあったんですがなぜか頑なに断り続けて、気付けば授業は板書するだけで精一杯で考える時間がないまま授業を終えるという絶望状態に落ちいり、限界を感じたので親に言ってコンタクト購入を打診しました。
それからは世界が変わって「見えるってこんなに素晴らしいんだ!!」と嬉しくなったのをいまだに覚えています。
今はコンタクトだと1.5、眼鏡だと0.5くらいしか見えてなくて、普段から力をセーブしてる魔族みたいな感じで生きてるんですが、みなさんどれくらい目見えてますか?
1.5って正直見えすぎだと思ってるんですよね…めちゃくちゃ見えるんですよ。
これも怖いくらいに。
人間の頭ってよくできてるからシルエットとか、他の感覚機関を利用して認識をサポートできるようになってるんですよ。
例えば、視力だけだと遠くに赤と黄色の看板が見えたら記憶の中から、それに該当する情報を検索して、もしかしてマクド?みたいな情報を導きましてくれる。歩いててどことなくマクド臭がしたら、あ、この近くにマクドがあるな…とわかるし、目隠ししてマクドのロッカーに打ち込まれても、ピロリピロリとポテトが揚がる音が聞こえたら、助け呼べますよね。
あとはすでに一度店舗の場所を脳内マップに記憶していれば、裸眼でも僕はマクドにたどり着くことができます。
なので、自分の生活圏であればメガネだけで特に無理なく生活することができるんです。
でもこれが初めて行った場所だとめちゃくちゃ目が疲れるんです。なぜなら必要以上に見ようとしてしまうからです。
脳内には記憶に司る海馬があってそこにいろんな情報が保存されていくらしいんですが、とにかく情報を集めなければならないのでまず視覚という1番わかりやすいステレオ情報を集めちゃうんですよね。どれが「いる」どれが「いらないか」が自分でもわかっていない状態なので、視界に映るものすべてを理解しようとしちゃう。
図書館とかスーパーとか必要なものを探している時とかは地獄ですよね。。めちゃくちゃ目が疲れる。
必要なデータが揃っていれば不要なものは見ないように脳がセーブをかけてるのか、そんなに疲れないんですが…てな感じで私はこういう感覚で生きています。見えないものを見ようとしてしまう。
さて、ここで問題なのがみんなどれくらい見えてるのか。という問題です。
見えてるものが全てと言っても何を意識して見ているか、何を考えているかで導き出される答えが変わってくると思うんですよね。性別や趣味嗜好、思想や宗教、過去の体験…
インターネットで昔流行った若い女性の写真があって女性は服装や髪型を見るが、男性は全員胸を見てる。みたいなものがあったように同じ風景、光景をみても視点や解像度によって理解も思考も変わってくる。
現代人って視力下がってるらしいんですよ。
肉眼で捉える抜けるような青空とか、茜色の夕日とかそういうものより、デジタルに誰かが作ったものや撮った写真が感動を上回る時代が来る気がする。
葛飾北斎が描いた「富嶽三十六景」が5000の1のシャッタースピードで撮った写真と同じ構図だったらしくシンプルにすげぇ…その時代時代のクリエイターの努力の積み重ねが今に生きてるって感じします。
私は絵もカメラもできないので、クリエイターの恩恵を受けることしかできないです。
肉眼で一瞬を切り取れない時代が来てしまう前に、今残せるものをどんどん残して後世に伝えてほしいです。
でも、目が悪かった僕もよく見えなかったはずなのに子供の頃に見た風景はよく覚えているんですよね。多分脳が都合のいいように変換してくれてるんだと思うのですが…脳内補正ってすごいなと…美化してくる。でもそれって果たして見えてるものが全てと言えるのだろうか。
ここからはいわゆる1つの実験なのですが下記の画像に対してみなさんは何を思いますか?
これはわたしが街を歩いてるときに偶然見かけた光景です。
コンクリの上に人形が置かれていると思う人もいれば、トイストーリーのようなメルヘンチックな想像をして見たり、ここどこだろう?と画像をアップして場所を特定してみようとして見たり、ビニール傘多いなーとか、石白いなーと本来見て欲しいところ以外に着目してしまったり…ただここでみなさんと共通して同じことは僕がとった写真を見てるということです。
同じようにこの道を歩いてたとしても、そもそもこんなとこ見ない人もいるし、視力が悪いとこんな感じで見えてたりします。
こうなると見えてるものが全てとは言い難いですよね。僕は実際裸眼だとこう見えるし、夜は眼鏡かけててもあんまりよく見えません。
目で見えてるものなんてただの情報に過ぎず、そこから何を考えてどう展開していくことが必要なのではないでしょうか?
興味があってもなくても近づいて見てよく見てみると…
あれ?なんか…あれ?
あれ?あれ?これあれに似てません???
もしかしてこれ綱揚げ???
どうみても綱揚げじゃん!!!!!!本当にありがとうございました!!!!!!食べたいーーー!!
やばい!箱買いしよっと!ふぉーーー!
はぁ????全然似てないじゃん!!!!
もっと色濃くて綱っぽいと思ってたのに!!
わたしの海馬息してる〜〜〜〜〜???おーい!!!
脳内補正とかクソじゃん!!!!!全然できてないよ!やっぱ当てにならない!!
現代人視力下がりすぎやから!!!!!!!!!!!はぁ~~~~~~~~~~~~~~~?????????
てかこれ犬のおもちゃっぽいのに、デザイン犬ってどういうこと!?
犬に綱揚げ食べさせたいってこと!?殺しあうってこと!?
闘犬じゃん!!!!!!!!!
じゃあこいつ世界一の咬ませ犬じゃん!!!!!!!!!
こいつ噛んで自信つけろよ犬ども!!!!!!!!!!
ああああん????
いつまで見てんねん!もう解散や!終了!!また明日!!!
fin